ムードメーカー
2012年 03月 31日
この笑顔も一瞬で消えます。
あのムードメーカーのきよさんが???
私たちは、原因は何か?環境の変化は何だろうか?…、考えます。
BPSDは、残存神経細胞の起こす反応とも言うんだそうです。
「実家に帰る…」
はるか昔に誰もいなくなった実家に、なぜ帰ろうとするのでしょうか。
きっと、温かく安寧な場所だったからこそ
その一番安心できる場所に帰りたくなるのではないでしょうか。
おはよう21 5月号に記されてました。
きよさんは、今年に入ってから
もの忘れとの恐怖・不安と人知れず、戦っていたのかもしれません。
人を励ましながら、ニコニコ笑顔されながらも
いったい どうなっていくんだろう
何かしないと どんどん進んでいく…と混乱されたのかもしれません。
「あんた、帰らにゃあ おえんのんじゃ」
頭のいいきよさんなので、
自分のことは自分で解決したいのかもしれません。
家に帰ったら 何かしら解決出来ると思われたのかもしれません。
焦燥。
不眠。
意欲低下。
介護への抵抗の出現。
こんな時こそ 私たちは大らかな気持ちで接し 安心してもらいたいのですが。
終日、マンツーマン対応も出来ず、
付かず離れずも なかなか難しく、
繰り返す 転倒にスタッフの疲労も増していきます。
そして今、専門医に相談。
少しづつ悪循環から良い方向に向かっているように思います。
薬物療法を試みたくはないのですが、
落ち着いた状態をみると、ホッとしますね。
そして、よりきよさんが愛おしくなる。
入居者にこんな状態が現れる度
『必ず解決するから。今だけだから。
困っているのは本人、辛いのはご本人』と毎回、スタッフに伝えます。
きよさんは、今でも ムードメーカーなんです。
私の良き相談相手なんですから。
by hahasanka | 2012-03-31 02:31 | 介護日記